ヒスタミン、カルノシンなどの生理活性物質の前駆物質。ヒスチジンが体内で分解されるとヒスタミンとなり、神経伝達ホルモン様の働きをします。食欲中枢に関与したり、体内の脂肪の燃焼を促進するなどの重要な作用があります。(体内で合成できない必須アミノ酸) |
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ヒスチジンを多く含む食材 |
カジキマグロ、マグロ、サバ、イワシ、アジ、サンマなどの刺身・干物、鶏肉、ハム、チェダーチーズ、ドライミルク |
注意
1)
抗結核剤イソニアジド(イスコチン、ネオイスコチン)には、ヒスタミンの代謝を阻害する作用があるためその服用中にヒスチジンを多く含む食品を摂取すると、体内にヒスタミンが蓄積されて、頭痛・紅潮・発疹・かゆみ・嘔吐・動悸などの中毒症状が生じると考えられます。
2)
干物などはヒスチジンというよりもヒスタミンそのものが含まれているとも言われています。こうした魚にアレルギーのある体質の方は悪化する場合がありますので食べ過ぎご注意を |
こどもの成長に関与
おとなの体内では合成できるので、必須アミノ酸ではありませんが、幼児の場合は合成できないので、子供にとってヒスチジンは必須アミノ酸となります。体内では成長に関与するとともに、神経機能の補助の役割も果たします。
食欲抑制作用
ヒスチジンから変化したヒスタミンが、脳の視床下部にある満腹中枢の一つであるヒスタミンニューロンを刺激し、満腹感を感じて過食を防ぐことが明らかになっています。
聴覚を正常に維持
不足すると、慢性関節リウマチ、聴覚の障害、言語障害の原因になることがあるといわれています。
貧血防止
血液中のヘモグロビンに多くふくまれています。赤血球、白皿球の生産に必要なため、巡回障害や貧血にも効果があります。
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